USCPAは、必須の3科目(FAR・AUD・REG)に加えて、選択科目(BAR・TCP・ISC)から1つを選んで受験します。選び方を間違えると勉強時間が長くなりやすいので、判断の基準を先に決めておきましょう。
3つの選択科目の特徴
| 科目 | 内容 | つながりの強い科目 | 詳しく |
|---|---|---|---|
| BAR | 財務分析・企業結合・管理会計など。合格率は相対的に低め | FAR | BAR攻略 |
| TCP | 税務の申告(コンプライアンス)とタックスプランニング。合格率は相対的に高め | REG | TCP攻略 |
| ISC | IT統制・セキュリティ・SOC報告。会計の比重が低い | AUD(IT実務) | ISC攻略 |
必須の3科目は全員が受ける土台で、選択科目はキャリアや直前に学んだ科目とのつながりで選ぶ1科目です。必須科目で苦手だった分野を選択科目で挽回しようとすると、うまくいかないことが多いです。選択科目は、得意な分野を伸ばす選択として考えましょう。
選び方の基準
選ぶときは、次の順番で考えるのがおすすめです。
- 直前に受ける必須科目とのつながり(FARの後ならBAR、REGの後ならTCPが基本)
- 今の仕事や目指すキャリア(税務ならTCP、IT監査ならISC、財務分析ならBAR)
- RQ弱点診断などで分かる、自分の得意・不得意
- 受験できる時期やスコア待ちの期間との相性
「合格率が高いからTCP」だけで選ぶと、REGが苦手な人は伸び悩みます。反対に、BARは合格率が低めでも、FARの知識をそのまま使える人には合理的な選択です。合格率は相対的な難しさの参考値として見るのがよいでしょう。データは合格率ガイドで確認できます。
キャリア別の選び方
- 税務・事業会社の税務:REGの直後にTCP。2026年は税法改正の反映時期も確認します
- 財務分析・管理会計・FP&A:FARの直後にBAR。FARの苦手は先に復習しておきます
- IT監査・内部統制・システムリスク:ISC。AUDの知識が生きます
- 監査法人のアシュアランス:FAR → BAR、またはAUD寄りの順番。目指すキャリアで最終的に決めます
- まだ決まっていない・転職を検討中:得意な必須科目とのつながりで仮に決め、キャリアが固まったら見直します
この表は出発点で、最終決定ではありません。直前に受ける科目、目指すキャリア、受験できる時期の3つが矛盾しないかを確認してください。
受験の順番と、有効期限
受験の順番の例は次のとおりです。
- 一般的なパターン:FAR →(BAR)→ AUD → REG(TCPを選ぶならREGの直後)
- 税務のキャリアを目指す人:FAR → AUD → REG → TCP
- IT・内部統制に関心がある人:FAR → AUD → ISC → REG(状況によって入れ替え)
多くの州では、科目合格の有効期限は約30ヶ月です(州によって異なります)。間を空けすぎると最初に合格した科目が失効するおそれがあり、反対に詰め込みすぎると、仕事や家庭との両立が苦しくなります。1科目4〜5ヶ月を目安に、期限と照らし合わせて計画しましょう。
選択科目は、受験できる時期が限られる場合があります。必須科目の直後に受けたくても時期が合わないときは、順番を1つずらすか、仕上げの時期を前倒しします。
迷ったとき・選び直したいとき
選択科目は、最初から完璧に決めなくても大丈夫です。候補の科目の基礎を2週間ほど勉強してみて、直前の科目とのつながりを感じられるか、用語に抵抗なく入れるかを確かめてから本決めする方法もあります。
よくある失敗は、合格率だけでTCPを選んでREGの苦手が足を引っ張る、FAR合格後に間が空きすぎてBARの前にFARの復習がもう1科目分必要になる、キャリアと関係なくISCを選んで用語の暗記で消耗する、といったケースです。キャリアの方針が変わったときや、受験時期の都合で直前の科目の知識を生かせなくなったときは、選び直しても問題ありません。必須科目で学んだことは無駄になりません。