REG(Tax and Regulation)は日本人にとって最もハードルが高い科目と言われる。だが、正しい優先順位で攻めれば最も「暗記で点が取れる」科目でもある。
FIGURE 01 · REGの重心
暗記を仕組み化する
出題の50%を占めるコア論点
REGの出題はIndividual Tax(個人所得税)とCorporate Tax(法人税)で約半分を占める。次にProperty Transactions(資産取引の損益認識)、Business Law(UCC・契約法・代理法)が続く。この4領域に学習時間の80%を投下するのが合格への最短路。
税法暗記の効率化テクニック
米国税法は数字(控除額の閾値、税率のブラケット等)が頻出するが、全部覚える必要はない。試験で問われるのは「仕組みの理解」であり、具体的な数字よりも「この場合はどのルールが適用されるか」の判断力。ただし、§1031 Like-Kind Exchange、§179 Expensing、NOL繰越ルールなど頻出の数字は確実に押さえる。
FIGURE 02 · 暗記の回し方
覚え方を固定する
Business Lawの効率的な対策
Business Lawは税法と毛色が違うため苦手意識を持つ受験生が多いが、実は得点源にしやすい。UCC Article 2(売買契約)、代理法(Agent-Principal)、企業形態(Partnership, LLC, Corporation)の3分野に絞って暗記すれば合格ラインに届く。
REGの弱点を具体的に把握するには、RQ弱点診断のREG科目で20問に挑戦してみよう。Individual Tax、Corporate Tax、Business Lawなどトピック別のスコアが出るため、どこから手をつけるべきかが一目で分かる。
CAMPのREG観:暗記勝負に見せかけて、優先順位勝負
REGは暗記量が多い。だが勝ち筋は「全部覚える」ではない。出る密度の高い帯域を先に固め、Business Lawと税の切り替えコストを下げることだ。優先順位がない暗記は、忙しい社会人ほど破綻する。
2026年は税法反映の受験月分岐がある。REG/TCP受験者は、教材の対象受験月を確認する。2026変更とセットで見る。旧新が混在したメモは点が安定しない。
週次の型(REG)
- 税のコア:週の主ブロック。仕組み理解→反復の順
- Business Law:別日に固めて切り替えコストを減らす
- 間違えた条文・条件:ミスリストで再読(上限あり)
- 改正差分:受験月に関係するときだけ週の一部を充てる
税とLawを毎日少しずつ混ぜると、頭の切り替えで時間が溶ける人が多い。週のカレンダーでブロックを分ける方が速い。
暗記を効率化する制約
制約1:新しい暗記アプリを増やす週は、何かを減らす。制約2:覚えた気になる用語集より、間違えた問題の条件文を残す。制約3:暗記の成果指標は「言えた」ではなく「問題で使えた」。
英語がボトルネックなら、REG用語を汎用英単語と混ぜない。試験で落ちた語だけをリスト化する。英語の処方と同期する。
TCP連続を見据える
税務キャリアやTCP選択なら、REG直後が最短になりやすい。逆にREGが弱いのに合格率だけでTCPを選ぶと延長戦になる。Disciplineは科目選択、TCPへ。
REG合格後に空白を置きすぎると、TCP側の持ち越しが減る。スコア待ち期間は仕込みモードで基礎を触る運用がよい。
ケース別:REG
ケースA:日本の税知識あり。助けになるが、USの聞き方と数値感は別物。過信せず問題形式に慣れる。
ケースB:税ゼロ。コア帯域から入り、例外の海に最初から潜らない。Lawは後回しにしすぎず、週ブロックで並行。
ケースC:2026年7月前後受験。教材版と改正反映を先に確認。学習時間より版のズレが危険。
ケースD:暗記が回らない。量を減らしてコアに寄せる。全部均等はREGでいちばん高い。
今日の15分(REG)
受験月を書き、教材版の確認状態をYes/Noで書く。次に今週の税ブロックとLawブロックをカレンダーに置く。暗記法の記事を増やす前に、枠を置く。
"REGは暗記量の勝負に見えて、優先順位と受験月の突合の勝負だ。"関連:TCP · 費用 · 合格率
コア帯域の固め方
コアは「頻出だから全部暗記」ではなく、「仕組みが説明できるか」で固める。説明できない論点に例外を足しても、問題で使えない。説明できた論点だけ反復に回す。
反復は同じ問題の再出より、同型の条件差し替えで確認する。数字が変わっても型が使えれば、暗記は定着している。
Business Lawを嫌いにならない
Lawを後回しにしすぎると、直前期に税と混線する。週1ブロックでよいので先に置く。嫌う理由が英語なら試験英語処方、量なら範囲をコアに絞る。嫌う理由が「税じゃないから」なら、配点の現実を見てブロックを確保する。
LawもREGの一部だ。捨てる判断をするなら、合格ラインの残りを税で確実に取れる設計が必要で、それは上級者向けだ。迷うなら捨てない。
改正差分の扱い
改正は全部追わない。自分の受験月に関係する差分だけを弱点リストに1行追加する。関係ない改正ニュースは確認日まで閉じる。REGの難易度を上げる最大要因の一つが、改正の過剰追跡だ。
教材ベンダーに対象受験月を確認するメールを一度送る方が、SNSを10回見るより速い。待ち時間はコア演習に充てる。
REG記事の完了条件は、受験月・教材版・税ブロック・Lawブロックがカレンダーにあることだ。暗記法の収集ではない。
最終確認:優先順位があるか。受験月と版が突合されているか。週ブロックがあるか。Yesなら閉じて演習へ。
暗記の週次レビュー
毎週、覚えた量ではなく「問題で使えたか」を見る。使えていない暗記は、次週のリストから外すか、問題セットに接続する。接続されない暗記はREGでは点にならない。
リストは上限を守る。上限を超えたら古いものを落とす。無限リストは、暗記している気分だけを育てる。
数字と条文の扱い
数字(閾値・税率感)は、丸暗記の前に「どの論点のトリガーか」を書く。トリガーが分かれば、数字は後から載る。条文名の暗記も同様で、結論の分岐に効くものだけ残す。
電卓や計算が絡む問題でも、先に条件の法的意味を取る。計算ミスより、条件の取り違えの方が痛くなりやすい。
よくある質問(REG)
Q. 日本の税理士試験と似てる? A. 筋肉は一部近いが、聞き方と範囲が違う。過信しない。Q. Lawは捨てる? A. 迷うなら捨てない。Q. TCP同時? A. REGを閉じてからが基本。
Q. 2026改正が怖い。 A. 受験月と版の突合。2026変更へ。Q. 暗記が苦手。 A. 量を減らしコアへ。全部均等をやめる。
REGの不安は「覚えきれない」が多い。その不安への正解は、もっと覚えることではなく、覚える範囲を優先順位で減らすことだ。
今日やるなら、受験月と教材版を確認し、税ブロックを90分だけカレンダーに置く。置くまでは暗記法を増やさない。
点が伸びない週は、Lawと税を混ぜすぎていないか点検する。混ぜているならブロックを分け直す。
REG合格は、税法の専門家になることではない。試験範囲の優先順位を守り、条件を落とさず点を取ることだ。
REGの週次レビュー例
3行で見る。「問題で使えた論点」「使えていない暗記」「受験月と版のズレ有無」。ズレがある週は暗記より版確認を優先する。使えていない暗記はリストから落とすか問題へ接続する。
Lawと税を混ぜた週は、切り替えミスが増えていないか点検する。増えていればブロック分割を強化する。
直前期のREG
新しい例外を増やすのをやめ、ミスリストの再読とコアの再実行に寄せる。改正の不安が出たら、受験月に関係するかだけ見て閉じる。関係するなら差分1行をリストへ。
暗記不足の恐怖で夜更かししない。睡眠を削った暗記は、条件拾いを落とす。REGは条件戦でもある。
締め:REGは優先順位の科目
REG攻略の完了条件は、全部を覚えることではない。受験月・版・税ブロック・Lawブロックが固定され、コアが問題で使えていることだ。
固定前に暗記法を増やさない。固定後はリスト上限を守り、使えたものだけ残す。優先順位がREGの得点源だ。
TCPを見据える人も、まずREGを閉じる。閉じる前の先取りは、どちらも薄くすることがある。
今日の完了は、版確認と税ブロック90分の確保だ。それができたらREGは動き始めている。
関連は2026変更・TCP・英語・費用へ必要時だけ。REGの枠をニュースで侵食しない。
REGのコア説明は、他人に話せる短さでよい。長く説明できない論点は、まだ反復に回さない。
数字の暗記はトリガーとセットでカード化する。数字だけのカードは試験で使いづらい。
Lawの週ブロックは短くても固定する。固定がないと直前期に税へ圧迫される。
改正差分は「自分の受験月の差分」以外をリストに入れない。入れた瞬間に範囲が爆発する。
REG模試後は、税とLawのどちらで落ちたかを先に分ける。混ぜて復習しない。
暗記アプリを増やす前に、既存リストの接続率(問題で使えた割合)を見る。
接続率が低いならアプリ不足ではなく、問題不足だ。
TCP志望でも、REGの穴リストが残っているならTCP教材を開かない。
日本の税知識は助けだが、USの条件文で落とすなら過信を捨てて設問起点に戻る。
REG記事を閉じる条件は、版確認・税枠・Law枠の3点固定だ。
夜の不安暗記より、朝の短ブロックの方が定着しやすい人は多い。生活に合わせて置き換える。
捨て問の判断は、合格ラインの残りが税で確実なときだけ。確信がなければ捨てない。
教材の旧新が混在していないか、章の冒頭で版を確認する癖をつける。
点が伸びない週は、優先順位が崩れて全部均等になっていないか点検する。
REGの完走は、暗記の天才になることではなく、優先順位を守り続けることだ。
今日の枠が置ければ、暗記法の探究は終了してよい。
REGの優先順位リストは、教材目次のコピーにしない。自分が落ちる帯域だけを書く。
税ブロックの開始5分で、今日のコア論点を一言宣言する。宣言がないと漫然と暗記する。
Lawブロックはタイマーで区切ると、税への侵食が減る。
版確認の結果はボードに日付付きで残す。残らない確認はしていないのと同じだ。
暗記の不安が出たら、リストを増やす前に接続率を見る。
REGの直前期は新しいアプリ禁止をルール化してよい。
TCP教材のチラ見が始まったら、REG穴リストを先に開く。
今日のREG完了は枠の消化。枠が空ならまだ開始していない。
改正の噂で予定を動かさない。公式と教材の対象月だけで動かす。
REG記事は優先順位の点検表だ。点検できたら閉じる。
REGの完走は、暗記量の人ではなく、優先順位を守った人の側にある。
版と枠が固定されている週は、不安があっても前進できる。
固定前の不安消化は、学習に見えて学習ではない。
Lawを短く残す判断は、嫌いの処理ではなく配点の処理だ。
REGページは枠が消化されている週は閉じる。
改正の過剰追跡が始まったら、確認日ルールに強制戻しする。
TCPへの焦りは、REG穴リストで一度冷やす。
冷やしたあとでまだ余裕なら、仕込みは短くでよい。
優先順位が生活に落ちたら、REGの不安は小さくて済む。
不安が残っても、枠が消化されていれば前進だ。
前進を点数だけで判定しない。使えた論点の増加でも判定する。
判定ができたらREGページは閉じる。
REGで勝つ人は、暗記の怪物ではなく、優先順位の守り人だ。
守れている週は、不安が残っていても設計は機能している。
機能している設計を、不安ニュースで壊さない。
壊したくなったら、版と枠の確認だけして演習へ戻る。
優先順位を守る人は、不安の波を範囲拡大にしない。
拡大したくなったら、コア説明ができるか自分に聞く。
できなければ拡大せず、説明できるまで反復する。
枠を消化した日は、REGが前に進んだ日だ。不安の有無では判定しない。
優先順位の定着も、枠を守った普通の日の積み重ねで起きる。
REGは全部暗記の科目ではない。優先順位の科目として設計する。
税とLawのブロックを分け、切り替えコストを減らす。
受験月と教材版の突合を、暗記より先にやる。
改正は関係分だけ弱点リストへ1行。過剰追跡しない。
暗記アプリ増設の週は、何かを減らす制約を守る。
成果指標は「言えた」ではなく「問題で使えた」。
TCPを見るならREG直後の連続性を先に評価する。
コアが説明できるまで例外を足さない。
Lawを嫌って捨てる判断は上級者向け。迷うなら捨てない。
REGページの完了は暗記法収集ではなく、枠と版の確定だ。
覚えきれない不安への処方箋は、範囲を増やすことではなく優先順位で減らすことだ。
税ブロックを先にカレンダーへ置き、その枠内だけで暗記法を選ぶ。
Lawブロックを嫌っても消さない。嫌う理由を英語か量かに切り分けて対処する。
改正ニュースのタブが開いたら、受験月に関係するか1分で判定し、無関係なら閉じる。
暗記リストの上限を守る週は、点が増えやすい。上限を破る週は気分だけ増える。
TCPを見据えるなら、REG合格後の空白日数を先に決めておく。
REG記事の再読より、版確認と枠置きを完了条件にする。
コアが説明できる論点だけを反復に回す。説明できない論点に例外を足さない。
REGの学習ログは、暗記カード数ではなく問題で使えた論点数で取る。
受験月と版が未確認の暗記は、ズレるリスクを抱えた投資だ。
Lawを消したくなる日は、ブロックを短くして残す。消さない。
改正タブを閉じる訓練が、REGの集中力を守る。
覚えきれない不安は、範囲を減らす合図として扱う。