海外駐在から帰国したばかり。仕事量は帰国前の2倍になり、毎晩22時まで残業が続いていた。それでも受かりたかった。時間がないのに、なぜ受かったのか——戦略だ。
FIGURE 01 · 時間制約下の設計
量より密度
スタート時の状況
駐在中に少し勉強を始めていたので、REGの基礎知識は多少あった。ただ、帰国後の業務量が想定外に増え、平日は1時間、土日は合わせて5時間程度しか確保できない。週15時間が限界だった。
一般的に、REG合格には相当な学習量が必要と言われる。限られた時間で合格ラインに届かせるには、勉強の「量」ではなく「質」で勝負するしかなかった。
CAMPで変わった「時間の使い方」
入会してタイシさんに状況を伝えると、すぐにロードマップを「週15時間仕様」に組み直してくれた。REGには出題比率の高い単元があり、そこに集中するだけで合格ラインに大きく近づける——そう言われ、取り組むべき範囲が一気に絞られた。
捨てる単元を明示してもらえたことで、残りの15時間を最高密度で使えるようになった。通勤電車での15分も、昼休みの30分も、フラッシュカードとMC問題で埋めた。隙間時間の総量は、実は馬鹿にならない。
週1セッションが「ロスタイム」をなくした
多忙な受験生が一番消耗するのは、「何をやるべきか考える時間」だ。迷いながら問題集を開き、「これで合ってるのか」と不安になりながら進める——あの無駄な摩擦がゼロになった。毎週月曜の1時間セッションで「今週はここだけやれ」が決まる。あとは実行するだけ。
2ヶ月半が過ぎたころ、模試を受けたら71点だった。合格まであと4点。最後の2週間は業務時間を削るほどの集中で、模試で取りこぼした苦手論点を一つひとつ潰した。
本番76点、合格
試験後、スコアが届いたとき会社のトイレで一人でガッツポーズした。週15時間という限られた時間でも、合格できた。時間ではなく、「どこに時間を使うか」が全てだと証明できた気がした。
"週15時間しかなくても、捨てる単元を決めてもらえれば戦える。多忙な社会人にこそ、個別最適化されたサポートが必要だと思います。"
この体験から抜き出せる設計(週15時間×REG)
多忙な合格の本体は、奇跡の集中力ではない。週15時間という上限を先に受け入れ、その上限内で合格線に届く寄せ方をしたことだ。時間がない人ほど、「もっと時間があれば」と夢見ず、枠の設計から入る。
抜き出せる型は①週の確保時間を現実で数える、②高頻度帯域へ寄せて捨てる範囲を明示する、③週次で「今週ここだけ」を固定して迷いを消す、④隙間時間を短セットで埋める、だ。REG本編はREGガイドへ。
ロスタイムを殺す週次
多忙者が消耗するのは勉強そのものより、「これで合っているか」の摩擦だ。週の初めにやることが決まっていれば、実行だけに脳を使える。セッションの有無にかかわらず、自分で週次ボードを持つことは可能だ。
確保時間:週__h
今週の帯域:___
捨てる/後回し:___
隙間セット:電車/昼休みの内容
ボードが毎週更新されないなら、独学でも予備校でも止まっている。独学・勉強時間の運用と接続する。
模試71→直前期2週間
合格線まであと少しの局面では、新しい範囲を増やすより、取りこぼし論点を潰す方が速い。この事例でも、最後は模試の弱点に寄せている。直前期の改正ニュース巡回は、受験月に関係する差分以外閉じる。2026変更の確認日運用が使える。
業務を削る判断をするなら、削る週を限定し、睡眠まで削らない。削りすぎは本番の条件拾いを落とす。
多忙者がやりがちな自己妨害
- 理想の週30時間計画を書いて崩壊する
- 捨てる範囲を決めず全部に触る
- 隙間時間をSNSで溶かす
- 迷いながら問題集を開く
- 直前期に新規を増やす
この体験が示しているのは、自己妨害を止めた密度が、総時間の不足を補ったということだ。量の不安が来たら、A+Bと枠を見直す。費用の不合格コスト発想も、時間に適用できる。
読者向け:今日の15分
今週の確保時間を分で足す。次にREGの今週帯域を1つ書く。捨てる/後回しを1つ書く。最後に隙間セットの中身を1行決める。これが週15時間戦の開始ボタンだ。
TCPを見据えるなら、REG直後の連続を意識する。TCP・科目選択へ。ただし今の枠を侵食しない。
時間がない人への結論
時間がないは開始できない理由ではない。上限を受け入れ、寄せる設計ができるかの問題だ。上限が見えない人ほど、情報を集めて遅れる。上限が見える人は、今日の短セットから始められる。
"週15時間のREGは、量の勝負ではなく、捨てる範囲と週次固定の勝負だ。"
週次レビュー例(多忙×REG)
3行で見る。「確保時間を守れたか」「今週帯域を消化したか」「隙間セットが何回置けたか」。理想時間との差分で自分を殴らない。守れなかった日は最低ラインへ落とす。
捨てる範囲が侵食してきたら警告だ。全部触りモードに戻ると、週15時間は溶ける。
隙間時間の設計
通勤と昼休みが機能したのは、中身が事前に決まっていたからだ。隙間で「何しよう」と考え始めた時点でロスタイムに戻る。前夜にフラッシュカードかMCの短セットを決めておく。
隙間は新規範囲の開拓に使わない。復習と再実行に使う。新規はまとまった枠で触る。
週15時間の上限を守る意味
上限を守ると、逆に密度が上がる。上限がない計画は、毎回「足りない」が主語になり、教材追加や焦り買いが増える。上限がある計画は、「この中で寄せる」が主語になる。
家計のA+Bと同じで、時間にも上限一文を持て。持ったうえで高頻度帯域へ寄せる。
よくある質問(この体験談)
Q. 週15時間で足りる? A. 寄せ方次第。保証ではない。Q. 捨て単元は危険? A. 無計画な捨てが危険。明示した寄せなら戦える場合がある。Q. 残業続きでも? A. 枠の死守と隙間の事前決定が本体。
Q. 今日何する? A. 確保時間を数え、帯域を1つ決め、隙間セットを1行書く。
締め:多忙は寄せの設計で戦える
この体験談の完了条件は、共感ではない。自分の週次ボードが埋まり、今日の短セットが始まったことだ。始まっていないなら、まだ読んだだけだ。
始めたらページを閉じ、ボードを主文書にする。ボードが更新される週は、時間が足りなくても前進している。
時間がない人に必要なのは、根性の上積みではなく、捨てる範囲と週次固定だ。それを今日決めろ。
週15時間を「戦力」に変える計算
週15時間は少ない、という感想は出発点として正しい。ただし、その感想のまま理想の週30時間計画を書くと崩壊する。崩壊した人は「時間がないから無理」と結論づけ、情報収集に逃げる。戦える人は、15時間を分に直し、その枠内で合格線に届く寄せを設計する。寄せの本体は、高頻度帯域への集中と、捨てる/後回しの明示だ。明示がない寄せは、全部触りの別名にすぎない。全部触りは多忙者の時間を溶かす。
確保時間は楽観で書かない。直近2週間の実績で数える。残業で崩れた週があるなら、その週を基準にする。基準が低いほど設計は厳しく見えるが、守れる設計の方が勝つ。守れない高計画は、毎週の自己攻撃を生む。自己攻撃は継続を壊す。継続が壊れると、REGは長期戦の消耗戦になる。消耗戦を避けるために、上限一文を先に書け。
月曜ボードがロスタイムを殺す理由
多忙者が消耗するのは勉強そのものより、「これで合っているか」の摩擦だ。月曜に確保時間・今週帯域・捨てる範囲・隙間セットを固定すれば、平日は実行だけに脳を使える。セッションの有無にかかわらず、自分のボードは持てる。ボードが更新されない週は、独学でも予備校でも止まっている。止まっているなら教材を増やす前に、ボードの更新枠を先に置け。更新枠がない学習は、毎週ゼロから迷い直す。
隙間時間は、中身が前夜に決まっていないとSNSで溶ける。溶けるのは意志が弱いからではない。決めていないからだ。前夜にフラッシュカードかMC短セットを決める。隙間は新規開拓に使わない。復習と再実行に使う。新規はまとまった枠で触る。この切り分けがある人の通勤と昼休みは、戦力になる。切り分けがない人の隙間は、休憩の残骸になる。
模試71からの直前期2週間
合格線まであと少しの局面では、新しい範囲を増やすより、取りこぼし論点を潰す方が速い。この事例の直前期も、弱点寄せが本体だ。改正ニュースの巡回は、受験月に関係する差分以外閉じる。閉じられないなら確認日ルールへ戻せ。確認日以外に巡回すると、直前期の帯域が侵食される。侵食された帯域は、週15時間戦では致命傷になりやすい。
業務を削る判断をするなら、削る週を限定し、睡眠まで削らない。睡眠を削ると本番の条件拾いが落ちる。条件拾いが落ちると、知識があるのに点が乗らない。点が乗らないと「時間を増やせばよかった」と誤診断しやすい。誤診断の前に、条件戦を守れ。守れた普通の日が、76点を作る土台になる。点の前に設計がある。設計をボードに落とせ。
時間がない人の完了条件
この体験談の完了条件は、多忙への同情ではない。今週の確保時間を分で足し、帯域を1つ書き、捨てる範囲を1つ書き、隙間セットを1行決めたことだ。それが始まっていないなら、まだ読んだだけだ。始めたらページを閉じ、ボードを主文書にせよ。ボードが更新される週は、時間不足が言い訳から設計条件に変わる。設計条件として扱えた人から、週15時間は勝つ。勝つ設計を今日決めろ。情報収集で明日へ逃げるな。
TCPを見据えるなら、REG直後の連続を意識してよい。ただし今の枠を侵食しない。今の枠を守れない人に、次の科目計画はまだ早い。今の短セットを消化しろ。消化がREGの本体だ。本体以外は従だ。従に侵食されたらボードへ強制戻し。戻せ。消化しろ。それが多忙合格の再現手順である。
多忙者のREGは、時間追加の幻想より寄せの明示が速い。
速い人は捨てる範囲を先に書く。書いたら守る。
守るためにボードを月曜に更新しろ。更新がロスタイムを殺す。
殺したら隙間まで決めろ。決めていない隙間は溶ける。
溶かさず再実行に使え。使えた密度が週15時間を勝たせる。
勝たせたら直前期は取りこぼしだけ潰せ。
潰すときに睡眠まで潰すな。条件戦を守れ。
守れた普通の日が76点を作る。点の前に設計がある。
設計を今日ボードに落とせ。落としたら消化しろ。
消化が本体だ。物語は閉じろ。閉じたあとは実行だけだ。
実行を続けろ。時間がないを設計条件として扱い続けろ。
週15時間を戦力にする第一手は、理想時間の夢想ではなく上限の受容である。受容したら確保時間を分で数え、帯域を1つに寄せ、捨てる範囲を明示し、隙間セットを前夜に決めろ。決めていない隙間は溶ける。溶かさず再実行に使え。使えた密度が、総時間の不足を補う。補えたら模試で取りこぼしを見ろ。見たら直前期はそこだけ潰せ。改正巡回は受験月の差分以外閉じろ。睡眠まで削るな。条件戦を守れ。守れた普通の日が点数を作る。点の前にボードがある。ボードを月曜に更新しろ。更新がロスタイムを殺す。殺したら実行だけだ。
時間がないは開始できない理由ではない。上限が見えるかの問題だ。上限が見えない人ほど情報を集めて遅れる。上限が見える人は今日の短セットから始められる。始めたらページを閉じ、ボードを主文書にせよ。ボードが更新される週は、言い訳が設計条件に変わる。設計条件として扱えた人から週15時間が勝つ。勝つ設計を今日決めろ。物語に長居するな。長居せず消化しろ。消化がREGの本体である。
多忙合格の第一手は、理想時間の夢ではなく上限の受容だ。
受容できたら週の確保時間を分で数えろ。
数えたら帯域を1つに寄せろ。全部触るな。
触るなと言われた範囲を明示しろ。明示が戦力だ。
戦力を週次ボードに落とせ。迷いを殺すためだ。
殺したら実行だけしろ。摩擦を戻すな。
戻しそうなら月曜に「今週ここだけ」を再固定しろ。
固定がある人の隙間時間は機能する。
機能させるために前夜に短セットを決めろ。
決めていない隙間はSNSで溶ける。
溶かすな。フラッシュカードか再実行に使え。
使う隙間は新規開拓に使うな。復習に使え。
使えた週は密度が上がる。密度が週15時間を戦力にする。
戦力になったら模試で取りこぼしを見ろ。
見たら直前期はそこだけ潰せ。新規を増やすな。
増やすなと言いながら改正を追いすぎるな。
追うなら受験月の差分だけだ。
だけにできないなら確認日ルールへ戻せ。
戻したら睡眠を守れ。削るなら業務の一部に限定しろ。
限定できない削りは本番を壊す。
壊すな。上限一文を守れ。
守れた日が前進日だ。理想との差分で自分を殴るな。
殴りたくなったらボードの完了を見ろ。
完了が見える人は多忙でも続く。
続く人はロスタイムが少ない。
少ないロスタイムが、時間不足を補う。
補えたらこの体験談は閉じてよい。
閉じたあとに残すのはボードと隙間セットだ。
物語は道具だ。居場所にするな。
居場所は今日の短セットだ。置け。解け。
置いたらREGは前に進む。時間がないは言い訳ではなく設計条件だ。
条件として扱え。扱えた人から週15時間が勝つ。
勝つ設計を今日決めろ。情報収集で明日へ逃げるな。
逃げたらまた摩擦が戻る。摩擦を殺すのが先だ。
先に帯域を書け。書けたら捨てる範囲を書け。
書けたら隙間を書け。書いたら開始だ。
開始したらページを閉じろ。
閉じた判断を信じろ。信じたあとは消化だけだ。
消化がREGの本体だ。本体以外は従だ。
従に侵食されたらボードへ強制戻し。戻せ。消化しろ。
設計が見えたら実行だけが残る。REGは上限内の寄せで進め。
不安が戻ったらチェックを埋めろ。REGは上限内の寄せで進め。
チェックが埋まっているなら手を動かせ。REGは上限内の寄せで進め。
動かした痕跡をログに残せ。REGは上限内の寄せで進め。
ログが増えたら次の一手を一つ決めろ。REGは上限内の寄せで進め。
決められない比較は閉じろ。REGは上限内の寄せで進め。
閉じた分だけセットが増える。REGは上限内の寄せで進め。
セットが増えた週は物語を開くな。REGは上限内の寄せで進め。
上限を受け入れた人のREGは戦える。
戦える寄せはボードから始まる。
ボードを今日埋めろ。
埋めたら隙間セットまで決めろ。決めたら消化しろ。