USCPAの難しさは、「出題範囲の広さ」「英語」「判断力」の3つに分けて考えると、対策が見えやすくなります。合格率の詳しいデータは合格率ガイドで解説しています。
科目別の合格率と、日本の資格との比較
AICPAが公表している合格率を見ると、FARとBARが相対的に低く、TCPが高めです。AUDは5割弱で、暗記だけでは伸びにくい難しさがあります。
科目別 合格率(AICPA公表の概数)
※2026年Q1〜Q2累計の概数。詳細は合格率ガイド/AICPA公式。合格ラインは全科目75点。
必要な勉強時間で比べると、USCPAは日本の公認会計士試験の約3分の1から4分の1です。ただし英語という追加のハードルがあるため、英語力によって感じる難しさは大きく変わります。
主要資格 難易度・勉強時間比較
| 資格 | 必要勉強時間 | 英語ハードル | 社会人両立 |
|---|---|---|---|
| USCPA | 1,000〜1,500h | あり | ◎ |
| 日本 公認会計士 | 3,000〜5,000h | なし | △ |
| 税理士(全科目) | 2,000〜3,000h | なし | ○ |
| 簿記1級 | 500〜800h | なし | ◎ |
他の資格と難易度の順位を比べても、合格が近づくわけではありません。参考になるのは、自分の経験が生きる分野があるかどうかです。簿記や税の勉強経験がある人は範囲の負担が、英語の長文に慣れている人は英語の負担が、監査や内部統制の実務経験がある人はAUDの負担が軽くなりやすいでしょう。勉強時間の目安は勉強時間ガイドをご覧ください。
USCPAが難しいと感じる理由
①英語の負担 会計の知識と英語力を同時に身につける必要があります。日本語で理解してから英語で確認する手間がかかり、勉強の効率が落ちやすくなります。
②出題範囲の広さ FARだけでも、大学の財務会計の授業数科目分に相当する範囲があります。全体を均等に勉強しようとすると時間が足りません。重要な論点を見極めて優先順位をつけられるかどうかが、合否を分けます。
③仕事との両立 受験生の多くが働きながら受験します。1日2〜3時間の勉強を1〜2年続ける体力と気力が、知識と同じくらい求められます。
"知識よりも「やめない気持ち」がいちばん問われた試験でした。FARの模試で40点台を3回出したときは本当に心が折れました。でも科目を絞ってコーチに伴走してもらったら、半年後には合格できました。(FAR合格者/会社員・36歳)"
難しさを下げるためにできること
「何から手をつけるか」を明確にすることが、USCPAの難しさをいちばん下げてくれます。範囲全体を計画なしに進めると、時間をかけても合格に届きにくくなります。自分の弱点を数字で把握し、集中する単元を決めることが近道です。
反対に、次のような行動は努力しているように見えて、実は勉強の効率を下げてしまいます。新しい教材を足すより、こうした行動を1つやめるほうが効くことが多いです。
- 合格率や体験談を毎日見て、受ける科目を何度も変える
- 英語が不安で、本試験形式の問題に触れる前から英語の教材を増やす
- 講義を見終えることを優先して、問題演習を後回しにする
- 忙しい週に勉強ゼロになり、週末に無理に取り返そうとする
- 試験の改定ニュースを毎日追って、勉強の範囲を何度も疑う
模試の点数が低いと「自分には無理」と感じやすいものです。でも低い点数は才能の証明ではなく、まだ理解が足りない分野の一覧です。弱い分野に絞って復習しましょう。反対に点数が高くても、解き方を説明できない論点が残っていれば、本番で落とす可能性があります。不合格だった人は再受験ガイドをご覧ください。
社会人にとっていちばんの壁は「続けること」
多くの社会人にとっていちばんの壁は、知識の量より勉強を続けることです。仕事や家庭で忙しい週にも少しずつ進められる仕組みがあれば、範囲の広さや英語の壁は後から越えられます。
家族や職場に、受験予定日と勉強時間を共有しておくと、予定がぶつかりにくくなります。どうしても時間が取れない日は、問題を数問解くだけでも大丈夫です。
よくある質問(難易度)
Q. 日本の税理士や公認会計士より難しいですか?
A. 単純には比べられません。必要な勉強時間は日本の公認会計士試験より少ないですが、英語で受験する負担があります。
Q. 合格率が低い科目は避けるべきですか?
A. 合格率だけで決めないようにしましょう。直前に学んだ科目とのつながりや、自分の得意分野で選ぶのがおすすめです。
Q. 英語ができないと無理ですか?
A. ネイティブ並みの英語力は必要ありません。英語力の記事をご覧ください。
Q. 働きながらでも合格できますか?
A. 受験生の多くは社会人です。週単位で勉強時間を確保できれば十分に目指せます。勉強時間の記事もご覧ください。