「USCPAを取ると年収が上がる」は正しいが、それだけでは不十分だ。取得後に「思ったより使えない」と感じる人と「取って人生が変わった」という人に分かれる。その差はメリットとデメリットを正確に理解したうえで目指したかどうかにある。
USCPAを取る4つのメリット
グローバル企業・外資系への転職が有利になる
Big4監査法人・外資系コンサル・グローバルメーカーの経理財務職では、USCPAが選考基準に入っているケースが増えている。特に30代での転職で「英語×会計」のダブルスキルは差別化になる。
年収200〜400万円アップを実現した合格者が複数いる
USCPA合格後に転職した合格者の中には、年収が200万円以上上がったケースがある。特に会計×英語×業界知識の三つ巴で希少性が高まる30代での取得が効果的。
会計英語の実力がつき、英文財務諸表を読める
試験勉強を通じて、英文財務諸表・IFRSレポート・SEC開示書類を読む実力が身につく。英語学習の文脈学習として、純粋なTOEIC対策より業務への直結度が高い。
ライセンス取得後は米国で会計士として活動できる
4科目合格後にライセンスを取得すれば、米国の公認会計士として法的に活動できる。海外赴任・海外転職を見据えたキャリアへの布石になる。
取得前に知るべき3つのデメリット
日本国内での法的効力はゼロ
USCPAは米国ライセンスであり、日本では公認会計士として監査業務を行う法的権限はない。「資格」としての肩書きはあるが、独占業務はない。純粋なスキル証明・転職ツールとして捉えるべき。
総費用80〜120万円は覚悟が必要
予備校受講料・受験料・単位取得費用を合計すると80〜120万円になる。補助金を活用しても実質40〜70万円。転職で年収が200万円上がれば半年で回収できるが、確実なリターンを前提に計算するのは危険。
英語環境・グローバル職でないと価値が出にくい
国内の中小企業や日系メーカーの経理職では、USCPAの評価が低いことが多い。グローバル事業・英語環境・外資系という文脈がなければ、簿記1級の方が評価されるケースもある。
「取って良かった」vs「期待外れ」の分かれ目
合格者へのヒアリングで浮かび上がった差は明確だった。取って良かったと感じる人の共通点は「転職またはポジションアップの明確な目標があった」こと。期待外れだった人は「なんとなくグローバルに強くなりたかった」という動機だった。
USCPAは「会計×英語」のスキル証明書だ。そのスキルを活かせるキャリアフィールドが明確なほど、取得後のリターンは大きくなる。逆に、英語を使わない環境・会計スキルが評価されない職場では、取得コストを回収するのに時間がかかる。
USCPAが特に効く人・効きにくい人
効く人
- ✓ 外資系・Big4を目指している
- ✓ 海外転職・駐在を考えている
- ✓ 経理財務のプロとして専門性を高めたい
- ✓ 英語環境で働いている・働きたい
- ✓ 30代で転職市場での差別化が必要
効きにくい人
- ✗ 英語を使わない職場・業界
- ✗ 会計と無関係の仕事をしている
- ✗ 日本の監査業務を目指している
- ✗ 資格コレクターとして取りたい
- ✗ コストと時間を最小にしたい
迷っているなら、まず現在地を測る
「自分にUSCPAが合っているか」を判断するために最初にやるべきことは、会計の基礎力を数値で把握することだ。会計ゼロの状態からでも受かる人はいるが、どの科目から始めるかは現在の理解度によって変わる。まず無料のRQ弱点診断で、今の自分の立ち位置を確認しよう。